「「音戯話」」カテゴリーアーカイブ

「ずぼら」のオケイコール「かんざらし」?

久しぶりにブログを。

今回はオケについてのお話し。

これはまだあまり話していないことだが、バンドなどで他のミュージシャンが絡んでいなくて、自分が全てのパートを編曲したオケにはタイトルを付けている。
勝手に!

例えば、まだ、叶茉利子さんの配信しかしていない、「季がさね」のオケ、そして鶴見尚樹さんがアルバムで入れる「季がさね」のオケには城をタイトルにしている。

鶴見尚樹さんが歌う「季がさね」のオケのタイトルは、
「大阪城」。
叶茉利子さんが歌う「季がさね」には「小谷城」。
二つとも落城。

この二つの城のストーリーをイメージしながらオケを作った。

僕はオケの価値観というものをとても重要に思っている。

生でレコーディングしたオケがやはり一番いいのだが、やはり経費のことを考えたら生のオケほど贅沢なものは無い。

だから極力打ち込みの音を減らして、生の楽器を使って一人で全てのパートをアレンジしている。

だから!
一人で作るから、オケを単なるオケにしてはいけない。

オケだけでも作品になるようにと考えて作っている。

そこで、その曲のタイトルを考えて作るより、オケはオケ、独立した作品として作ることで、出来上がった曲がより面白くなることに気づいたのは三年前だった。

きっかけは結城ひろしの「ずぼら」だった。
今初めてこの「ずぼら」のオケのタイトルを明かすが、そのタイトルは、
長崎県島原市の「かんざらし」

「かんざらし」と「ずぼら」はなんの関係も無いのだが、島原は水が綺麗な町。
街の中のあちらこちらで湧水がある。
そして「かんざらし」という名物がある。

白玉粉で作った小さなお団子を島原の湧水で冷やすことにより、独特のモチモチ感が!それに蜂蜜や砂糖等で作った特製の蜜をかけたものが「かんざらし」。

その湧水があちらこちらにある町をイメージして作ったのが結城ひろしの「ずぼら」のオケ、「かんざらし」。

最初のピアノのフレーズは島原の湧水から流れる綺麗な水をイメージしてアドリブで。
そこへ島原ならではの和風のギターをイメージして絡めて仕上げた。

そしてギターのアルペジオは単純なのだが、島原の有名な甘味処、「銀水」の前の静かな湧水を思い浮かべて淡々と。

トータル的に和風のエッセンスを取り入れることを意識して作り上げたのが「ずぼら」のオケ。

和風と言えば京都、そしてこの金沢となるのだが、結城ひろしは島原をウロウロしていた方が似合う。

まあ、僕としてはこうやってオケをアレンジして作っている。

これまで歌手にオケのタイトルや詳しいことは伝えたことも無い。

しかしこれからは伝えようと思った。
生で作ったオケというのは、ギター、ピアノ、弾いている楽器に弾いている人の思い入れがあることを知って歌って欲しいから。

レコーディングしていて、オケを単なる伴奏として歌っている人が多すぎる。

楽器を弾く人は、その音の意味を知っているからオケに絡むが、単なる伴奏と思って歌っている人の歌はいくら上手でもオケに絡まないから奥行きが無い。

最近レコーディングする時、バックで流れているコード(和音)の構成音を聴いて貰って、その和音の響きの中に歌のメロディーが存在することを知って貰い、そのコードの響きが誘ってくれる歌い方に気付いて貰うことを確認しながらレコーディングしている。

これまではやらなかった。
と言うより、やはり歌手もただ上手くなるばかりではなく、そろそろ次のステップに進んで貰いたかったから始めた。
オケに絡むことが出来る歌手になって貰いたい。

僕のギター、曲作りにしても同じ。
まだまだ見えていないことばかり。
恐らく一生見えないのだろう。

オケの話しから逸れたが、歌う人はオケというものを味方に付けて歌って欲しい。
もっと奥行きのある歌になるから。

だから僕もオケを単なるオケとして作らない。

最近、みんな頭を抱えて歌っている。
ピッチ感、リズム感、これまではみんなそれなりに大丈夫と思って歌っていたのだろう。

レコーディングしたデータでどれだけ修正をかけないといけないかを見せている。

それを見て自信を無くすだろうが、そこから生まれる謙虚な気持ちが歌を引き上げる。

やっとこういう時期になりました。

だから僕のオケの拘りもみんなに話すことにした。

僕もいつも頭を抱えている。
昨夜もある歌手に、何をやっても同じイメージになってしまう?
ワルツのギターが下手くそで嫌になる!

と自分の弱さも伝えれるような関係で音楽が出来るようになったことに幸せを感じる。

長くなったが結城ひろしの「ずぼら」は僕は長崎県島原市の光景を思い浮かべてオケを作った。

先日配信したHANASHI-GUYz BANDの「残像」でイントロのギターはサカリがついた猫、間奏のギターは親イノシシを追いかけているウリ坊を意識してギターを弾いたと書いたが、本当にそう!

上手く弾こうとか思って弾くより、そう思ってギターを弾いたら思いがけないフレーズが出てきたりする。

音楽、決められた枠など無いし、決められた枠を飛び越えた所に自分にしか無い音楽が生まれる。