「出たら芽」佐々成政と結城禿晴…2

今川義元に追われている結城禿晴が金沢で待ち構える今川勢の事など何知らず金沢に向かって産業道路を軽トラで走っている時のことだった。

禿晴のスマホにLINEのメッセージが届いた。
なんとその相手は富山で生き返った佐々成政だった!

禿晴と佐々成政は古くからの付き合いだった。

佐々成政が剃髪して豊臣秀吉に降伏した際、禿晴は成政にカツラを贈って慰めたと言われている。

そしてお互いに前田家には敵意を抱いていた。

さて、メッセージの内容は時間がある時に電話をくれだった。

胸騒ぎを覚えた禿晴は辰口のチャンピオンカレーの駐車場に軽トラをとめて電話をした。

すると佐々成政はすぐに出て、
「禿晴、金沢で大変な事になっておるぞ!ソチのカツラは遠にバレとるぞ!茶々がそなたの事を北条政子に話してそれを偶然にも傍にいた今川義元が知ってしまったそうじゃ!そして茶々がカツラの事を話したそうじゃ!」

それを聞いた禿晴は、
「サッサと言わぬか!」
と佐々成政にくだらぬ冗談で返したが少し洩らしてしまっていた。
しかしオムツを着用しているから平気だった。

禿晴は余裕を見せて、
「おう、すまんのお。サッサと帰るわ。」
とまた余裕を見せた冗談を言って辰口から瀬領に向かって走り始めた。

心中では、
「あの茶々めが!裏切りやがって!」
と腸が煮えくり返っり過ぎて吐き気をもよおしていた。

そして小松の軽海町に差し掛かったとき、禿晴がよく行く小松の塩焼きそばが美味しい「宝龍」に立ち寄り腹ごしらえをすることに決めた。

そしていつも通り「宝龍」に入るといつもの様に、
「いらっしゃい!毎度!」
の毎度が無く、素っ気ない「いらっしゃい。」だけだった。

それに腹を立てた禿晴は、
「おう、なんや、その挨拶は!何度も来とる俺にする挨拶か!」

と怒鳴り立てた!

その声を聞いて店主が、
「えっ?禿晴殿?」
と驚いた楊子だった。

そして店主が、
「その髪どうしのだ?」
と言われて禿晴はカツラを付けていることに気付いた。

そして禿晴は思った。
ここの店主がわからんのであれば大丈夫じゃないか?

そして塩焼きそばを食べながら一度試してみることに決めた。

このカツラを付けて気付かれるかどうか?

その試す相手は白山市の美川守、鶴見薄毛(つるみはくもう)だ。

こいつは美川守と呼ばれているが、瓦版屋もやりながら、禿晴と同じく歌を嗜んでいた。

瓦版屋だけに情報はいつも掴んでいる。

ここで鶴見薄毛について少し述べておこう。

鶴見尚樹という芸名で歌を嗜み、2015年には「ヒヤり」、2016年には「金時想」というシングルまでリリースしている。

そして毎月第3第4金曜日の午後17時より鯖江市のたんなん夢レディオで「つるみんのヒヤリなSOUNDすていしょん!」という報道番組ではなく歌を絡めた情報番組を放送している。

たんなん夢レディオ
http://tannan.fm

一度聴いてくだされ。

さて、これだけの活動をしている鶴見薄毛ならカツラを付けている節者を見抜ける筈じゃ!

禿晴は直ぐに行動に移した!

腹ごしらえをした禿晴は「宝龍」を出て瀬領ではなく美川に向かった。

「薄毛(はくもう)、今ならまだ夕方の瓦版屋の仕事の前で必ずや美川駅の二階の37カフェで茶をしばいている筈じゃ!目指すは37カフェじゃ!」

と言って軽トラのルームミラーに顔を映して、

「かかってこんかい!」

と大きな声を張り上げて軽トラのアクセルを踏み込んだ!

つづく

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